完全栄養食・・・卵
2025.05.28
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卵は「完全栄養食品」とも呼ばれるほど、その栄養価の高さは群を抜いています。
卵の栄養価の素晴らしさ
- 良質なタンパク質の宝庫:
- 卵のタンパク質は、体内で作ることができない9種類の必須アミノ酸がすべてバランス良く含まれています。このアミノ酸バランスの良さは「アミノ酸スコア100」として評価されており、非常に効率よく体に取り入れられます。
- 筋肉、皮膚、髪の毛、臓器、ホルモン、酵素など、体のあらゆる組織の材料となります。
- ビタミンとミネラルの豊富な供給源:
- ビタミンA: 皮膚や粘膜の健康維持、視力維持に重要。
- ビタミンD: カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にする。免疫機能の調整にも関与。
- ビタミンE: 抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ。
- ビタミンB群: 糖質、脂質、タンパク質の代謝を助け、エネルギー産生に不可欠(特にビタミンB12、葉酸など)。
- 鉄: 貧血予防に重要。
- 亜鉛: 免疫機能、味覚、細胞の成長に関与。
- セレン: 抗酸化作用を持つミネラル。
- 脂質の種類も優れている:
- 卵黄にはコレステロールが含まれていますが、健康な人であれば、食事からのコレステロール摂取量に過度に神経質になる必要はないとされています(日本動脈硬化学会による)。むしろ、卵に含まれる「レシチン」というリン脂質が、コレステロールのバランスを整える働きをするとも言われています。
- オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)も少量ながら含まれています。
- コリン:
- 脳機能の維持、神経伝達物質の生成、記憶力向上に重要な栄養素です。
- ルテインとゼアキサンチン:
- 卵黄に含まれるこれらは、目の健康に良いとされるカロテノイドの一種で、加齢黄斑変性などの目の疾患のリスクを低減する可能性が示唆されています。
卵を摂るのに良いタイミング
卵はどのタイミングで摂っても良いですが、目的に応じて特に効果的な時間帯があります。 - 朝食:
- メリット:
- 満腹感の持続: タンパク質が豊富なので、腹持ちが良く、午前中の間食を抑えることができます。これはダイエット中の方にも有効です。
- 血糖値の安定: 炭水化物中心の朝食よりも血糖値の急上昇を抑え、午後の眠気や集中力の低下を防ぎやすくなります。
- 筋肉維持・増強: 夜間の筋肉の分解を抑え、朝からタンパク質を補給することで筋肉合成を促します。
- 一日の栄養バランス: 忙しい朝でも手軽に高栄養価な食品を摂取でき、一日の栄養バランスを整えるのに役立ちます。
- 具体的な例: ゆで卵、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグなど。
- 運動後(トレーニング後):
- メリット:
- 筋肉の修復と合成: 運動で疲弊した筋肉の修復と合成を促す「ゴールデンタイム」に、良質なタンパク質を素早く補給できます。
- 回復の促進: 必要なアミノ酸を供給することで、疲労回復を早めます。
- 具体的な例: ゆで卵、プロテインと一緒に。
- 夕食:
- メリット:
- 消化の負担軽減: 卵は比較的消化しやすいため、寝る前に重い食事を避けたい場合に適しています。
- 就寝中の筋肉の分解抑制: 寝ている間も体はタンパク質を必要とするため、夕食でしっかり摂ることで筋肉の分解を抑制できます。
- 栄養バランスの補完: 朝や昼に不足しがちな栄養素を補うことができます。
- 具体的な例: 卵とじ、茶碗蒸し、オムレツなど。
注意点 - 過剰摂取について: 健康な人であれば、1日に何個食べても問題ないという見解が主流になっていますが、持病がある場合は医師に相談してください。
- 調理法: 調理法によって栄養素の吸収率や消化のしやすさが変わります。生卵は消化酵素を阻害する成分が少量含まれるため、加熱調理がおすすめです。半熟卵は消化が良く、栄養吸収も効率的です。
- 保存: 冷蔵庫で保存し、賞味期限内に食べましょう。
卵は、手軽に入手でき、様々な料理に活用できる上に、非常に高い栄養価を持つ優れた食材です。積極的に日々の食事に取り入れて、健康維持に役立てましょう。
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